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在学生が「ドイツの教育」をテーマにプレゼン

在学生の阿部伊織さん、荒嶋祐佳さん、鹿取優里さんが、11月に予定しているドイツへの実地調査に先がけて、「ドイツの教育」をテーマに事前発表会を行いました。彼女たちの作成したスライドの一部を紹介したいと思います。

ドイツの学校教育では、小学校4年生を終えた段階で、進路が3つに別れます。
大学進学に向けたギムナジウム、専門的な職業訓練を行うレアルシューレ、早期の職業訓練を行うハウプトシューレです。日本では中学校卒業の段階で進路が別れるのが一般的ですが、ドイツでは小学校4年生という早い段階で進路が別れます。

その上で、細かい教育方針については、ドイツ国内に16ある「州」の単位によって、それぞれ決められています。この背景には、民主的な地方自治の中で学校教育を担う必要がある、という考えがあります。

さらにこの数十年で、ドイツは国として移民難民を積極的に受け入れてきました。そういった移民背景を持つ子どもがどのような困難を抱えているのか、現代社会の仕組みと関連付けながら、学校教育で求められる役割について学びました。

今回は、少し難しい研究書を3名で一緒に読み解きながら、プレゼンにまとめました。

この春に厳しい学科内の審査で選ばれた彼女たちは、協定を結んでいるライプツィッヒ大学との連携プログラム作成に向け、来月に学科教員とドイツへ実地調査に赴きます。この海外調査は、文部科学省「地域教員希望枠を活用した教員養成大学・学部の機能強化事業」の一環として行われるもので、その助成金から学生分の旅費が支給されます。専門性を高めつつ、責任を感じながらも、事前の準備や学修をしている様子が伝わる発表でした。